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「サントリー美術館」

東京都港区赤坂9丁目・東京ミッドタウン内
「東京ミッドタウン」21世紀の日本を代表する街、世界に類を見ない独創的な街が誕生しました。


Kiyokata's Nostalgia
Kiyokata Kaburaki, a Painter who Loved the Quintessence of Edo.

清方/Kiyokataノスタルジア
−名品でたどる 鏑木清方の美の世界−

新収品「春 雪」をはじめ、代表作から初公開作品まで一堂に公開!


 近代日本画に大いなる足跡を残した巨匠、鏑木清方(1878-1972)。彼の目は、明治から昭和という激動の時代にあって、なお人々の暮らしに残る、あるいは消えつつあるものを捉え、特に人物画において独自の画境を開いてきました。また、清方は伝統的な日本美術から多くのことを学んでおり、自身の画風にも色濃く反映されています。


会期: 2009 11/18(水)〜2010 1/11(月・祝) 展覧会は終了しました。
※作品保護のため会期中、展示替えがあります。
※各作品の展示については、美術館にお問合せください。
開館時間:{日・月} 10時〜18時 {水〜土} 10時〜20時

※いずれも最終入館は閉館30分前まで
※ただし、11月22日(日)、12月23日(水、祝)、
2010年1月10日(日)は20時まで開館
12月31日(木)、2010年1月2日(土)は18時まで開館
休館日:毎週火曜日、1月1日


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鏑木清方《春 雪》

鏑木清方 《春 雪》
昭和21(1946)年
サントリー美術館蔵
©Akio Nemoto & JAA 2009


「風流のやまとごころ、清くあれ、潔くあれ、うるはしくあれ」 鏑木清方
※「鏑木清方先生新作画幅展覧会」(昭和13年、於大阪高島屋) に寄せた文章より

本展は、近代に残る江戸情緒、そして自身が学んだ古きよき日本美術という、清方にとっての2つのノスタルジアに焦点をあて、清方芸術の魅力を探ろうとするものです。


【展示構成】 ※本文より要約して掲載。

・第一章 近代日本画家としての足跡

第一章 近代日本画家としての足跡

明治11年、東京・神田に生まれた清方は、13歳で水野年方に入門し、その後挿絵画家としてのキャリアをスタートさせます。明治30年代からは本絵画家としての道を歩み始め、明治40年に文展が開設されて以降は官設展への出品を盛んに行い、日本画家としての地位を確かなものとしました。この章では、初期の作品から清方の代表作品とともにその画業のあらましをたどります。


・第二章 近世から近代へ ― 人物画の継承者としての清方
第二章 近世から近代へ ― 人物画の継承者としての清方

江戸末期の戯作者・文人を父にもち、歌川派の水野年方に入門した清方は、幼い頃から江戸の文化に親しんでいましたが、江戸以前の美術にも関心が高く、平安から江戸期にいたる人物画の研究を重ねてきました。この章では、江戸以前の人物画のジャンルという視点を通じて清方独自の絵画世界を探ります。


・第三章 「市民の風懐に遊ぶ」 ―清方が生み出す回顧的風俗画

第三章 「市民の風懐に遊ぶ」 ―清方が生み出す回顧的風俗画

大正から昭和にかけては、関東大震災と第二次世界大戦によって東京の風景が一変し、清方が慣れ親しんだ明治の東京下町は過去のもとなりました。そうした苦境を乗り越えながら、清方は明治の風俗、江戸情緒にこだわり、古きよき江戸・東京に生きた市井の人びとの姿を描き続けたのです


・第四章 清方が親しんだ日本美術

第四章 清方が親しんだ日本美術

本章では、清方が範をとった近世初期風俗画から、清方の画系である歌川派、ならびに同時代の浮世絵師まで、清方と関わりの深い日本美術の展示です。

・第五章 清方の仕事 - スケッチ、デザイン

本章では、清方の画技の広さをうかがわせる一端として、日常目にした静物や風景を写すスケッチ作品、清方がデザインを手がけた風呂敷や団扇、雑誌の表紙などを鑑賞します。


鏑木清方(1878-1972) 略年譜

明治11年(1878) 8月31日、東京神田佐久間町に生まれる。
明治24年(1891) 父が運営する『やまと新聞』の挿絵を手がけていた水野年方に入門。
明治26年(1893) 水野年方から「清方」の号を与えられる。明治36年(1903)都筑真琴の妹・照と結婚。
明治42年(1909) 長女・清子誕生。第3回文展に《鏡》を出品、初入選を果たす。
大正 8年(1919) 文展が廃され帝展が発足、その日本画審査員に任じられる。
昭和 2年(1927) 第8回帝展に《築地明石町》を出品、帝国美術院賞を受賞。
昭和12年(1937) 随筆集『褪春記』を刊行。帝国美術院が廃され、帝国美術院が設置、会員に任命される。
昭和17年(1942) 第5回新文展の審査員を務め《柳圃虫声》を出品。昭和21年(1946)鎌倉に転居。第1回日展に《春雪》を出品。
昭和29年(1954) 神奈川県立近代美術館で「鏑木清方回顧展」開催。文化勲章を受章。
明治37年(1962) 官楯彦との共著『画集 東京と大阪』を刊行。清方の企画・構成による『明治の生活美術』展が当館で開催される。
昭和47年(1972) 鎌倉市の自宅にて逝去。享年93歳。東京・谷中霊園に埋葬される。


会期中のエデュケーション・プログラム
A・展覧会関連プログラム
T トークライブ「最後の絵師・鏑木清方―福富太郎コレクションを中心に」
日時:2009年12月5日(土) 14:00〜15:30 応募締切:11月21日(土)
講 師:山下裕二氏(明治学院大学教授)
U 講演会「鏑木清方の魅力―《春 雪》を中心に」
日時:2009年12月19日(土) 14:00〜15:30 応募締切:12月5日(土)
講 師:宮ア 徹氏(鎌倉市鏑木清方記念美術館主任学芸員)
(T・U共通)
対象:一般
定 員:100名
聴講料:700円(別途要入館料)

B・日本文化の伝承プログラム
講師:三浦耐子(武蔵野美術大学教授、日本画家)
T 親子向け教室 特別講座「日本画わくわく大百科」

日時:2009年11月28日(土) 10:30〜12:30 応募締切:11月14日(土)
対象:小学4年生以上の親子 定員:24組48名
参加料 :親子1組1,500円(別途要入館料)
U ワークショップ「線画で描く美人画」 (一般向け)
日時:2009年11月28日(土) 14:30〜17:00 応募締切:11月14日(土)
対象:一般 定員:32名
参加料 :2,000円(別途要入館料)
以上の詳細応募方法または、お申し込みについては、サントリー美術館公式サイト http://suntory.jp/SMA/
または Tel: 03-3479-8600 にて、お問合せください。

C・スライドレクチャー
(申し込み不要/参加料無料・別途要入館料/定員80名/約30分)
T 見どころトーク
[学芸員による展覧会の見どころ紹介]
2009年11月21日(土)、12月13日(日) 各日11時30分〜/15時30分〜の2回
U フレンドリートーク
[子どもから大人まで楽しめるやさしい展示解説]
2009年11月22日(日) 、2010年1月9日(土) 各日11:30〜/15時30分〜の2回

主催:サントリー美術館、日本経済新聞社
企画協力:鎌倉市鏑木清方記念美術館
協賛:三井不動産、東京ミッドタウン


参考資料:News Release、「清方 ノスタルジア」カタログ他
※写真撮影は全て、主催者の許可を得て行っております。


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